2009年10月17日 (土)
ブッダの瞑想法 10日間の心の手術
四国のお遍路を歩いたあと、「信仰とは何か?」という疑問を抱きました。宗教を怪しく感じてしまう背景に、搾取と依存があると気づき、お遍路を支える四国の人たちは自分のためにお接待を行なっているように思いました。つまり、信仰は自分の中にあるのです。
そんなことを考えながら、さまざまな宗教の教えを調べ、スピリチュアルやカウンセリングなどを本を読んでいるうちに、ブッダが教えた原始仏教に出会いました。四国で感じていたことを、ブッダは明解に答えてくれていました。
そして、ブッダが悟りを開くきっかけとなった瞑想方法(ヴィパッサナー瞑想)があると知り、それを体験したくなったのです。9月16日から27日にかけて、日本ヴィパッサナー協会が行なっている10日間コースに参加しました。
何も知らずに参加したら、本当に修業の日々で大変でした。実はヴィパッサナーと呼ばれる瞑想方法にも流派があり、最初に期待していたものは「歩く瞑想」などがある方法でしたが、修業したのはずっと座って体の感覚を観察するものでした。でも、結果的にはいいものに出会ったと思います。
ゴータマ・シッダッタはあらゆる修業や瞑想方法を試したあとでも、自分の中に心のにごり(苦悩)が消えないことに気づきました。そして、その苦しみから解放されるためにはどうすればいいのか考え続け、ヴィパッサナー(あるがままに観察する)と呼ばれる瞑想方法を再発見しました。そして、このヴィパッサナーによってブッダ(悟った人)となったのです。
現在、ブッダの教えは主に言葉で語り継がれていますが、その本質はヴィパッサナー瞑想であることがよくわかりました。これまでは、本を読んだり映画を見たりしながら外から知識を得てきましたが、今回の瞑想方法はまったく逆のアプローチでした。つまり自分の体を観察することからすべてのことを理解していくのです。頭で考えたことに、体が答えを出してくれる。その繰り返しでした。
もう、本なんて読まなくてもいい。
本を読んで考えることが好きで、それを生業にしている僕をそんな気持ちにさせるほどの、人生の価値観を変える衝撃的な体験でした。
今はこの体験を多くの人に知ってもらい、10日間のヴィパッサナー瞑想のコースに参加してほしいと考えるようになりました。屋久島在住のアーティスト・マシマタケシさんにも声をかけて、いつか形にしたいと思っています。
mixiに連載していた日記を以下にまとめてありますので、興味のあるかたはご覧ください。400字詰めにして120枚(単行本の約半分)くらいあります。ただし、これは僕の個人的な体験であって、参加したほかの人が同じ体験ができるかわかりません。また10日目までメモをとることができなかったので、記憶にあいまいな部分があり、間違った記述が含まれているかもしれません。あらかじめご了承ください。
イラスト入りPDFバージョン [1.4MB]
生きとし生けるものが幸せでありますように
