新井由己の仕事帖

2011年04月07日 (木)

都市型狩猟採集生活  in モバイルハウス

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先日、建築家で作家の坂口恭平さんのモバイルハウスを訪問しました。
吉祥寺の駐車場にちょんと置いてある“移動できる家”。
タイヤが付いていると不動産ではないので、
仮にここに住んでいても問題ないそうです。
今のところ公園の水道を使い、トイレは近くのコンビニ。
洗濯はコインランドリー、食事は外食。
まずはやってみて、何が問題なのか知りたいとのこと。


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ソーラーパネルでバッテリーに充電してiPadとiPhoneを使用。
ソーラーパネルは秋葉原でいちばん安いのを選んで9000円。
バッテリーとの間に充電コントローラーはなかったけど、
この値段ならパネルに付いているかもしれません。


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廃バッテリーをもらってそれに充電しています。
バッテリーにシガーソケットUSBを付けてiPadとiPhoneを充電。
なんでもiPadとiPhoneは12Vで充電できるそうです。
夜は豆電球10w+8wだったかな。
これもコンセントで配線していたものの、
12Vのまま直結していたのでバイク用電球だと思います。
パソコンや家電を使いたい場合は、
バッテリーにDC→ACインバーターをつなげばAC100Vのコンセントが使えます。

「自分の電気に名前を付けたくなるんですよ。坂口電気君。
 明かりが暗くなると、電気君ちょっと元気がなくなってきたなって」

こんなふうに自分で電気を作ってみると、
無意識に使っていた意識が変わります。
本当に必要な電気は実は少ないのかも。


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室内には壁に作り付けの机があります。


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片側の壁に、はね上げ式ベッドが収納されてます。
ベッドの足は折り畳み式。
全体の広さは6畳くらいかな?
自分に本当に必要なものを切り詰めていくことで、
リアルな現実が目の前に現れてきますね。

坂口さんが言ってました。
「“隅田川のエジソン”の家にいると、揺れるんですよ。
 家が揺れるって落ち着くんですよね。
 家は壊れるのが前提(それが自然)という考えなんですね。
 壊れたら直せばいい。壊れない前提の原発はコワイ」

彼は「0円ハウス」というホームレスの家の調査をしてきました。
「隅田川のエジソン」は小説になってます。
今こそホームレスの人に学ぶべき?
http://www.aoyamapb.com/sumidagawa/

実は、自我を手放すということを考えていたら、
それは生命力を高めるということに気づきました。
で、たどり着いたのがホームレス(笑。
95年ごろにホームレスの支援をしてたことがありますが、
当時はみんな厳しくて辛くて暗い雰囲気でした。
でも15年も経つとたくましさのほうが大きいのです。
なにより生活を楽しんでます。

これで最低限の暮らしが始められることがわかると、
被災して何もなくなった人にも希望が見えてくるような……。
全部で2万6000円で“家”が建ちます。
もう少し詳しい内容は以下のサイトをご覧ください。
モバイルハウス ----駐車場に家を"停める"という計画 | 地球のココロ

坂口さんは今、
農地とモバイルハウスをセットに町づくりを提案中とか。
野菜作って寝て起きて、エネルギーは自給し、
みんなとおしゃべりして支え合う、そんな小さな暮らし。

こんなことも言ってました。
「自分のモバイルハウスの隣に妻のモバイルハウスを置き、
 その隣に子どものモバイルハウスを置く。
 都市部の駐車場で勝手に暮らす人たちがいてもいいでしょ」

坂口さんの『ゼロから始める都市型狩猟採集生活』は本当におもしろいです。
http://www.ohtabooks.com/zhtsss/

↑Top: 投稿者 あらい/遊民 | 日々のつぶやき
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